コンセントの高さと位置の決め方3つのポイント

家づくりの"コツ"

間取りの打ち合わせが終わり、キッチンやトイレ、浴室などの設備の打ち合わせへと進んでくると、
より生活に影響がでる決めごとが増えていきます。

その中でも奥様や家族の頭を悩ませるのが、「コンセント」。

いえ、悩むこともなく打ち合わせが終わり、
住み始めてから
「あれ?足りなくない?」
「欲しい場所についてない」
と後悔し始めるのが「コンセント」と
言ったほうが正しいかもしれません。

たかがコンセントと考える方が多いですが、
住み始めてからコンセントを1箇所追加するだけで
実は、数十万円かかることもある、
という事実をご存知でしたか?

さらに言えば、
打ち合わせの中で追加するだけなら数千円なんです。

つまり、どのタイミングでコンセントを追加・移動したりするかによって、
金額が何十倍にも跳ね上がってしまい、
毎日の暮らしやすさにも影響を及ぼすのが
「コンセント」なんです。

そうは言っても、コンセントはあるのが当たり前過ぎて、
普段考えることがないため、どうしても意識から抜けやすく、

また、

コンセントを自分で決める
という経験をしてきていないため、
判断基準がないのも事実です。

そこで、ここでは
コンセントをどんな場所に設定するべきなのか、
高さの基準などについてご説明していきます。

ポイント1:コンセントの場所を決める基本のルール

まず最初に、コンセントを設置する場所です。
多くの人がここに迷いますが、実はとても簡単な方法があります。

それは、
「家具と家電を置いてみる」
という方法です。

わかりやすい例でいうと、キッチン。

キッチンには様々な家電を設置しますが、
家電を場所には自然とコンセントが必要になります。

TVを置く場所にも当然必要になります。
また、暖房器具や加湿器など、家電を置くことも想定してみる。

つまり、家電を置きそうな場所、
またはここに家電を置きたいと思う場所をイメージすると
自然とコンセントの場所が見えてきます。

次に、家具を置く位置をイメージしてみる。
その中でも特に気をつけるのが机。

机を置く場所にはパソコンを置いたり
照明スタンドを置くこともあるので、
コンセントが必要になります。

机まわり、またはカウンター周りなど、
コンセントが必要になりやすいので
イメージしてみましょう。

そして、掃除。

家具や家電を置かない場所には
電気を使わないのでコンセントの必要性がないように感じますが、
家の掃除をするときにはコンセントが必要です。

最近だと、ルンバなどのお掃除ロボットがありますが、
ルンバなどを置く場所を想定してみましょう。

これらのことを考えると、自然とコンセントを設置すべき場所がみえてきます。

ポイント2:コンセント高さの基準

次に気をつけたいのが、コンセントの高さです。

コンセントの高さは一般的に決まっており、
床から20cm~25cmほどの高さにコンセント(の中心)がくることが
一般的です。

ですので、特別なことがなければ高さを気にする必要はありませんが、
注意が必要なのが、机まわりやキッチンまわりのコンセント。

パソコンを置くときには、コンセントが机の下にあるよりも
机より少し上ぐらいにあったほうが使いやすいですよね。

それであれば、最初から高さをあげてしまったほうが
使いやすくなります。

また、電子レンジや炊飯器など、高めの位置に置くような場所も
最初からコンセントの高さを変えておいたほうがいいです。

コンセントというのは下のほうにあるのが一般的ですが、
下のないといけないものではありません。

指示すれば高さは自由に変えることができます。

ぜひ使う場所に合わせて高さを変えてみましょう。

ポイント3:コンセントの数

そして次に大切なのが、コンセントの「数」です。

コンセントの差し込み口というのは、「2つ」が基本です。

つまり、コンセント1箇所につき、使える電化製品は2つ。

もちろん、タコ足配線をすれば使える数を増やせますが、せっかくの新築なら、タコ足のない状態のほうが理想だと思います。タコ足はあくまで、使える電化製品を後から増やすために開発されたもので、ないに越したことはありませんよね。

ですが、多くの方は、コンセントをつければそれでOKと安心しています。

その結果、使える電化製品に限りがあることがわかり、タコ足配線になる。延長コードを使うことになり、コードに足が引っかかって邪魔だし危ないし、掃除もしにくい、なんてことが起きます。

コンセントを設置する場所に、どのくらいの数の差し込み口が必要かを考えましょう。

わかりやすい例をだすと、TV。リビングのTVを置くところには、色々なものを置きます。

TVを置き、DVDデッキやオーディオ機器、ゲーム機など、置くものは多いです。それなのに、差し込み口が2つでは、足りなくなります。ですので、そういった場所は3つ口のコンセントにするか、またはコンセントをもう1つ追加します。

キッチンの家電を置く場所も同じ。レンジを置いて、炊飯器、トースター、コーヒメーカー、ポット、ミキサーなどなど、とても2口では足りません。

あとからタコ足を使わないで済むよう、最初から多めに設置しておきましょう。

いかがでしたでしょうか?

たかがコンセント、されどコンセント。

ぜひ、コンセントの配置や数、高さを決める時の参考にされてみてください。

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