長方形の子ども部屋と正方形の子ども部屋、使いやすいのはどっち?

間取りの重要ポイント

子ども部屋の間取りを考える際に悩む1つのポイントが、「部屋の形状」。

どんな形状だと部屋が使いやすいのか、家具を置きやすいのか、広く効率的に使える部屋になるのか。

「この子ども部屋は問題ないんでしょうか」
「子ども部屋の考え方がわかりません」

このような質問も多く頂戴しますので、解説させていただきます。

6帖程度の広さなら、部屋は長方形の方が良い

結論から言いますと、同じ面積なら部屋は長方形のほうが使いやすくなります。

たとえば、3.64m×2.73mの長方形の部屋と3.15m×3.15mの正方形の部屋。どちらも面積は約9.9㎡になります。面積は同じですね。

この部屋に家具配置をしてみましょう。
試しに、ベッドと勉強机、本棚を配置してみます。

このように配置した場合。

オレンジの色がついている部分がデッドスペースになりやすい部分なのですが、ベッドサイズを考えると、6帖程度の広さの場合は、長方形のほうが無駄なく家具配置がしやすいです。

もちろん、置く家具によってはうまく使いきれることもありますが、長方形の部屋のほうが家具の配置がしやすくなります。

部屋に置くもので一番面積を取るのがベッドですが、このベッドサイズが1m×2m程度のものが多く、3.64m×2.73mの部屋とこのベッドサイズの相性がいいんですね。無駄なスペースができにくいです。

また、家具を置きやすいもう1つの理由として、「壁の長さ」があります。

わかりやすい例をだしますと、8×2という長方形と4×4の正方形。どちらも面積は16㎡ですが、壁の長さに違いがあります。

8+2+8+2=20
4+4+4+4=16

つまり、同じ面積なのに「4」の差が生まれます。

壁が長いということは、物を置きやすいので、家具配置がしやすいのです。8×2の部屋というのはなかなかないので、これは極端な例ですが、同じ面積でも壁が長くなるということは理解していただいたと思います。

また、長方形の方が奥行きがあるため、ちゃんと家具を置いてあげれば部屋を広く感じやすいのも特徴の1つ。

あくまで6帖程度の大きさの場合ですが、長方形の部屋の方が使いやすい部屋になることが多いです。

扉の位置、窓の位置、そして家具配置によって部屋の使いやすさは大きく変わりますので、その3つのポイントを意識しながら間取りを考えていくことがポイントです。そうすれば、家具の置きやすい部屋かどうか、そして使いやすい部屋かどうか見えてきます。

ぜひ、これからの家づくりの参考にしてみてください。

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